展覧会、出版、講演、依頼制作、取材のご連絡は下記までお願いします:
作品のご購入については、各地域の代表ギャラリーにお問い合わせください:
日本・アメリカ合衆国:
PGI(東京)
〒106-0044 東京都港区東麻布2-3-4 TKBビル3F
03-5114-7935
info@pgi.ac
https://www.pgi.ac/
フランス:
Galerie Camera Obscura (パリ)
268 Boulevard Raspail, 75014 Paris
+33-1454-56708
contact@galeriecameraobscura.fr
www.galeriecameraobscura.fr
イギリス:
Purdy Hicks Gallery (ロンドン)
25 Thurloe Street, London SW7 2LQ
+44-20-7401-9229
contact@purdyhicks.com
www.purdyhicks.com
中国:
Timeless Gallery 泰吉轩 (北京)
68 Dongsi North Street, Dongcheng District, Beijing
北京市东城区东四北大街68号
+86-185-1079-7749 (phone / WeChat)
timelessgallery@hotmail.com
www.timeless-gallery.com
その他の地域:
「Half Mirror」は、2003年ごろから2006年にかけて撮影したスナップ写真を、当時大阪仙場にあったGallery Space Rondishで2006年に開催された個展に合わせ、まとめたシリーズだ。ギャラリー主催の金谷仁美さんに撮りためた写真を見てもらいながら、いったいどうやって写真を選び構成すればよいのか、途方に暮れたことを覚えている。わたしは夜間の写真学校を卒業したばかりで、取り組むべきテーマも、自分が属する共同体への問題意識も、自分の身体と心が発する声にも無頓着だったが、見つめると見つめ返す他者たち、モノの表面と景色に強く惹きつけられていた。
「森のなかで私は幾度も私が森を見ているのではないと感じた。樹が私を見つめ、私に語りかけているように感じた日もある・・。 私は、と言えば私はそこにいた、耳を傾けながら・・。画家は世界によって貫かれるべきなので世界を貫こうなどと望むべきではないと思う・・。私は内から浸され、すっぽり埋没されるのを待つのだ。」(モーリス・メルロ=ポンティ『眼と精神』滝浦静雄、木田元・訳、みすず書房、1966年)
この画家アンドレ・マルシャンの言葉に覚える強い共感は、撮り始めて四半世紀が過ぎた今も少しも変わらない。眼に映る世界の無限の複雑さ──それをどうして「見た」などと言えるのか。カメラは、視る/視られるものの主客を翻し/翻されながら、世界がわたしを貫くためのプローブであり、半透明にわたしの姿を映すハーフミラーである。
(2026年6月)