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ひどい時代が過ぎるのを待ってはいけない/それは川岸で水が引くのを待つのとおなじだ/川は永遠に流れつづける (トーマス・ハイゼ監督『ハイゼ家 百年/Heimat ist ein Raum aus Zeit』作中の詩) シアター・イメージフォーラムにて『ハイゼ家 百年/Heimat ist ein Raum aus Zeit』(2019)。 人間は時代のゴーストから決して自由でないということ、そのゴーストは転々と姿を変えながら今もわたしたちの頭上にたなびいているのだ、ということを強烈に思い知る。シンプルな風景と歴史の耐えがたい見えづらさ。3時間半の旅を経てついにわたしたちの時空に投げ出される。ラストのカメラ・ワークの怖さ。

Daily D-type: 19 Mar 2021, The Alley by the Station, Tono

2021年3月19日, 駅前通り, 遠野 ──昔は都会から戻ればこの通りで景気よく遊んでせかっくの出稼ぎのお金も身につかず、ここあたりは「親不孝通り」と呼ばれたものだ。いまではどこも高齢化で店の主もおばあさんばっかり。親不孝どころかすっかり「親孝行通り」になってしまった。(とれもろ店主談)

Daily D-type: 16 Feb 2021, Ume Blossoms at Sunset, Kawasaki

2021年2月16日, 日没近くの梅, 川崎 フレンスブルグの友だちのすすめで、見も知らぬトルコ人の占星術師に星を読んでもらう。断続的な停電がおきるらしくひどく接続の悪いイスタンブールから、圧縮音声のノイズを越えてきれぎれの言葉がとどく。パソコンの画面には彼女の笑顔がかれこれ数分も凍りついているので、早口で語られる星の巡りに、吉相か、それとも凶相を見いだすべきか戸惑ってしまう。 科学はもう魔術と見分けがつかない。