September 2018

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百の太陽を探して 北アメリカ(九)ミセス・レイコ・ブラウン 新井卓   (『小さな雑誌』83号(2015年)より転載/編集・加筆あり) 光の、白い、緩慢な爆発──ブラインドを斜めに貫く陽光によって鋭角に切り刻まれ、テキサス州サン・アントニオの朝は、こうしていつも唐突に幕をあける。 みるまに上昇する外気温に追い立てられるように起き出し、コーヒーを淹れ、まぶしい真夏の戸外へ、無理矢理に身体を投げ出す。この日、サウスウエスト工芸大学の社会人向けの陶芸教室で人に会う約束があったから、遅刻するわけにはいかなかった。 明るい陽光が一杯差し込む教室では、七、八人の男女が作業台やロクロに向かって、めいめい作品作りに没頭していた。 「タカシさん?あなた!ずいぶん待ったのよ!」 日本語の大きな声に驚いて振り向く。淡い色の瞳で、カラフルな開襟シャツを着た彼女は、ひと目ではとても日本人と分からない風貌だった。よく通る声で話す彼女は、終始にこやかで、全身から何か強烈な陽のエネルギーを放射しているかのようだった。約束の時間にはぴったりのはずだったが、念のため遅くなったことを詫びてから、作業用の椅子に腰掛けた。陶芸家の彼女は、足を悪くして一度は引退を考えたものの、長年の友人であり工芸大で教えるデニスの強い勧めもあって、今もこの教室で制作を続けている。

プロジェクト_残丘(Zankyū)セッション #06: 尾家康介(弁護士)「〈移民大国〉JAPAN──知られざる人権問題と移民たちの現在」 Project Monadnock: Session #06 Japan as a Land of Immigrants: Today’s Foreign Residents and Hidden Human Rights Violations and Kousuke Oie / Attorney, Hiroo Park Law Firm   日本に「移民」はいない──なぜ、日本人はそう信じつづけてきたのだろうか。 しかし現実には、日本は世界第4位の移民受け入れ大国(※)であり、飲食店やコンビニエンス・ストア、農漁業、介護、建設の現場にいたるまで、新興国よりもたらされた労働力なくしては、もはや社会は立ちゆかない。 日本政府は『骨太の方針2018』で外国人労働者受入れ拡大の方針を打ち出し、2025年までにさらに50万人を受け入れるという。 一方で「現代奴隷制」とも非難される外国人技能実習制度や、入国管理局で繰り返される人権侵害──わたしたちは、移民たちと手を携え隣人として生きる準備を本当にしてきたのだろうか? 在日外国人の権利擁護のため、そのキャリアを通じて闘いつづけてきた弁護士・尾家康介氏に、現場から見た移民たちの現在を聞く。(※OECD加盟35ヵ国中) とき〉2018年9月22日(土)午後6:00-7:30  ところ〉新井卓写真事務所 横浜市営地下鉄阪東橋または京急黄金町から徒歩5〜8分 言語〉日本語 (逐次訳) 席料〉一般1,000円/20才以下・在日外国人は無料/定員25名、要予約 予約はこちらから  Date & Time: July 14 (Sat), 2018. 5:30-7:30pm Venue: Takashi Arai Studio, Yokohama Language: Japanese Admission: 1,000JPY / Free for under-20-year-olds and foreign residents in Japan Seats: 25 / Reservation required  尾家 康介(おいえ こうすけ)弁護士/広尾パーク法律事務所…

『現代詩手帖』表紙+エッセイ連載中

このところ更新が滞っていますが、月刊『現代詩手帖』(思潮社)にて表紙作品とエッセイ「陽の光あるうちに」昨年につづき今年も連載を継続しています。 編集長の藤井一乃さん、グラフィック・デザイナーの清岡秀哉さんのチームで、はや2年半がすぎました。 9月号は金時鐘特集、そして上野千鶴子さんのインタビューなど。ぜひ、読んでください。 http://www.shichosha.co.jp/gendaishitecho/