Essay

8月6日, 覚え書き

2016年5月27日、現職の大統領として初めて、バラク・オバマが広島の地を訪問した。 その日、よくわからない衝動に駆られて始発の新幹線に飛び乗った。クスノキが清々しい香気を発散する朝、何のあてもないまま、平和公園でひたすら大統領の到着を待つ。規制線は予想以上に長く、対岸から慰霊碑を垣間見る隙間さえ許さないほど厳重だった。