一昨日、12月26日、バンカートスクール「〈見る〉ことをあきらめないための写真と言葉」全8回の講座が終了。参加メンバーそれぞれの写真(または映像)と言葉を交換しながら、写真史の断片の紹介、ベンヤミン、バルト、ソンタグなどのテキストを精読することを中心に初めてのプログラムを試みた。参加者全員がもつ眼の違い、それぞれの言葉のおもしろさに目を瞠かれ、トヨダヒトシさんにスライドショーを披露していただく夢のような回(12月2日)もあり、教えるというよりも自分自身が悩み学ぶ講座になった。
二人組になって一枚の写真を交換し、お互いの作品に言葉を添える実験は特に好評で、機会があればまたやってみたい。わたしのユリの作品には、高校一年生の受講生・守田有里さんが言葉を与えてくれた(画像)。「写真と言葉」というとき、その関係性は必ずしも作者という個人に閉ざされているわけではなく、他者への思いもよらない「ひらかれ」への広大な可能性が含まれていることに、改めて気づかされた。その気づきの感覚に、つづけていくための光が差し込む。
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