「IMAGO/イマーゴ」展:『オシラ鏡』上映会+トーク終了

9月21日土曜日、PGIにて映像詩『オシラ鏡』上映回と「IMAGO/イマーゴー」展で展示中のシリーズ「明日の歴史」でポートレイトのモデルになってくれたティーンエイジャー(当時)6人とのトークがあった。映画監督のYさんほか30名弱の来場あり、嬉しくも、やや緊張する。
若者たちは広島からオシラ鏡にも出演してくれた三人と、白河から東京の大学に進学した三人。「明日の歴史」のタイトルは、当初のひらめきで名付けたのが、撮り始めて三年がたちその言葉の意味がわかってきた。写真は過去(≒不在)を現在の時勢で語る手段だが、そこから生じるBizzare/奇妙な感覚は風景や歴史参照的な被写体の記録からは、それほど前面に押し出されることはない(だからこそバルトの『明るい部屋』がある)。
来場者の前で一心に語る若者たちの横顔を眩しく見つめながら、これからもたゆみなくつづいていく彼らの時間、さらにその先に連続するであろうヒトの時間、未来の歴史を思う。

(備忘)
──Sちゃん、人間は簡単に絶滅できねえだぞ、苦しみの時間は長えで、お前一代の言葉なんかじゃ届かねえほどあるで…
いとうせいこう『どんぶらこ』(河出書房新社、2017年)

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