【オンライン対談】グレッグ・ドボルザーク&新井卓「コンクリート、フェンス、モニュメント── わたしたちが浜辺に遺したもの」
日時:2021年8月27日(金)よる7時 開始 (8時半終了予定)
アクセス: https://youtu.be/YEUKpeCgzwA
言語: 主に日本語
〈千の葉芸術祭/CHIBA FOTO関連トーク〉
東日本大震災から10年、早期復興の名のもと東日本沿岸の風景は大きく変容しました。未曾有の大規模災害からふたたび危機の時代へ──10年のあいだ、わたしたちは何をなし、またなしえなかったのか。日本列島の海岸線に刻まれたヒトの営みから過去/現在/未来について考える極私的対談です。
Greg Dvorak(グレッグ・ドボルザーク) 早稲田大学教授/インディペンデントキュレーター
早稲田大学国際学術院(国際コミュニケーション研究科・国際教養学部兼任)にて太平洋・アジア文化研究の教授を務める。マーシャル諸島、米国そして日本で過ごした後、主にポストコロニアルメモリー、ジェンダー、ミリタリズム、レジスタンス、そしてオセアニア地域のアートについて教鞭をとり、研究活動を行っている。アートや学術領域における草の根ネットワーク「プロジェクト35(さんご)」の創設者であり、第10回アジア太平洋トリエンナーレの北オセアニアアートフォームの共同キュレーターや、ホノルルビエンナーレなど他の展覧会のアドバイザーとしても活躍している。その他の出版物としては、2018年にハワイ大学出版より上梓した『Coral and Concrete: Remembering Kwajalein Atoll between Japan, America, and the Marshall Islands』がある。
新井卓(あらいたかし) アーティスト/映画監督/遠野文化研究センター研究員
神奈川県川崎市生まれ。川崎市、岩手県遠野市、ベルリンを拠点に活動する。写真の原点を探るうち最初期の写真術・ダゲレオタイプ(銀板写真)を知り、試行錯誤ののち同技法を習得。対象に出会ったときの感覚を、時間と空間を超えて、見るものに生々しく伝えることのできる<小さなモニュメント>として、自身のメディアとしてきた。核の歴史に興味を持ち始めた2010年ごろから、第五福竜丸の船体や元船員に出会い、その後、福島、長崎、広島、と撮るべき対象に自然に巡りあってきた。近年は映画制作、執筆、講演のほか多岐にわたる活動を展開。2014年に英国ソースコード・プライズ(現 The Solas Prize)、2016年には第41回木村伊兵衛写真賞、日本写真協会賞新人賞、神奈川文化賞未来賞を受賞。2018年、映像詩『オシラ鏡』で第72回サレルノ国際映画祭短編映画部門最高賞。単著に『MONUMENTS』(PGI、2015)などがある。
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